幼稚園児のママに捧ぐ |
昨年から小垣江幼稚園の園医を仰せつかり,光栄にも20年間担当させていただいている衣浦幼稚園と合わせて2つの幼稚園の園医として健診等の活動を行っております。 衣浦幼稚園では、昨年から冬の健診の前に講話を担当させて頂いております。幼稚園児の歯に関する大切なお話を、3年間でワンクールの3回シリーズとして完結する形でお母様方に伝えることにしました。今は過渡期ですから全シリーズを聴かずに子供の卒園を迎えられるママ達もおられますが、卒園しても、できれば、このホームページに目を通して頂けると嬉しい限りです。 2012年の1月は、「幼稚園児のはならびと噛み合わせ」についてお話しました。参加されなかった方のみならず、講話がわかりにくかった方のために簡単にまとめてみました。 |
みゆき矯正歯科 神谷修治 |
幼稚園児のはならびとかみあわせについて |
「歯のお話」ときいて・・・ これくらいは知っておきたいこと ★虫歯のでき方と予防の話 ・どうして虫歯になるの? ・予防の方法 ★はならびと噛み合わせについて ・幼稚園児の問題点 ・いつ頃から何を・・・ ★歯に関する素朴な疑問 ・Q&Aから 幼稚園でよく聞かれる質問 ・はならび、噛み合わせ、はぎしり、上唇小帯 、むしば・・・ 幼稚園児の「はならび」といっても、まだ乳歯が残っています お母さんの心配のはじまりは 乳歯の不正咬合 または 交換期歯列の不正咬合 から始まります。 お母さんが気になる幼稚園児の不正咬合 ・うけくち(反対咬合) ・出っ歯(上顎前突) ・大人の歯の乱ぐい歯(そう生) ・すきっ歯(特に前歯) ・深いかみ合わせ(過蓋咬合) ・あごが左右にゆがんで噛む |
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不正咬合に気がついた、・ 大人の歯が変な風に生えてきた! 大人の歯が出てきたのに変なまま! お母さんの不安は・・・ このままでいいのだろうか? いつ頃からどんな治療をするの? 治療のゴールは正しい永久歯列ですから乳歯の不正咬合は、ほとんど放置してもよいでしょう。また、早すぎても年齢的についてこれないでしょう。 では、いつ治し始めたらいいのでしょう。 治療のゴールはすべての永久歯がきれいに生えそろった状態です。 生えてない永久歯は治せません。 小5〜6で奥歯が生えかわり、 生えそろうのが中学1〜3年くらいですから、 矯正治療のスタートの目安は 乳歯が全部抜けてから、すなわち、小6くらいからが基準となるでしょう。 しかしながら、早めに治療をはじめると良い場合もないわけではありません。 (早期治療=永久歯が十分に生えていないうちに始める治療) したがって、相談は早めに受けられるのがよいでしょう。 一般的には・・ 全部の歯が生えてから全体で治したほうが短期間で終わるが・・・ 一般的には・・ 全部の歯が生えてから全体で治したほうが短期間で終わるが・・・ 不正咬合に、中には早くから治療を始めるほうがよい場合も一部にある ・噛み合わせの問題に多い ・あごのズレはできる限り治す |
早期治療の適応の例(あごが上下ずれている) |
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早期に治さなくてもよいことが多い例 |
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早期治療の例 |
受け口 |
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出っ歯 |
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まとめ |
・乳歯の不正咬合はほとんどが放置 ・基本的には永久歯がそろってから(小学校の高学年) ただし、不正咬合の中には早くから始めるほうがよいものもある ・相談は早めに、治療は遅めに 来年は健診で見つかる色々な問題点についての解説Q&Aの予定です。 |